“Pasta al forno(パスタ・アル・フォルノ)”って、ご存じですか?
日本語に訳すと「オーブン(を使った)パスタ」というような意味になりますかね。なので、みなさんご存じのラザニアやカネロニも「パスタ・アル・フォルノ」と言えます。マカロニグラタンも似たようなものですが、こちらはフランス料理なので「パスタ・アル・フォルノ」とは分けて考えても良さそうです。
この「パスタ・アル・フォルノ」、イタリアでは余ったパスタをリメイクするザ・家庭料理という位置づけなのでしょうか、前述したラザニアやカネロニ以外、レストランで見かけることは少なかった記憶があります。
その代わり、スーパーのグロッサリーコーナーでは定番商品として売られていました。また、冷めてもおいしく食べられるので、列車の旅のお供として駅弁的に売られていたという話を聞いたことがあります。
ちょっとマニアックな情報ですが、しがないイタリアンレストランを経営するイタリア系アメリカ人兄弟を描いたアメリカ映画『Big Night(邦題:シェフとギャルソン、リストランテの夜)』では、起死回生のメニューとして「ティンパーノ(楽器のティンパニのような形をしていることに由来)」という、巨大な「パスタ・アル・フォルノ」が登場します。これにはショートパスタが使われていました。
BISKEROでは、レギュラーメニューではありませんが、ショートパスタを使った「パスタ・アル・フォルノ」を提供しています。個人的にオーブンでギュッと詰まったラグーソースの味が好きなので、ベシャメラソースは入れません。映画『Big Night』へのオマージュじゃないですが、スライスしたゆで卵をアクセントにしています。
食事としてはもちろん、お酒のおつまみとしてもいけます。少し冷めてもおいしいので、テイクアウトにも向いていますよ。