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about 「チェア」

もし誰かに「あなたのお店でお客さんに自慢できるものは何ですか?」と質問されたとしましょう。真っ先に思い浮かぶのは、生地に使っている地元高崎産の「有機栽培小麦」。次に、長年一緒に仕事をしてきたデザイナーによる「ロゴのデザイン」。そしてもう一つが「チェア」です。

当店は席数わずか11席の小さなお店ですが、座席はすべて天童木工の製品で揃えています。内訳としては、3種類のチェアで6脚、1種類のスツールが5脚の合計11席。これらに加えて、ウエイティング用に2人掛けのイージーチェアを用意していますが、これも天童木工の製品です。

なぜ、天童木工のチェアが当店にとって自慢なのか。それはオーナーのzioが、前職で同社の各種カタログの制作に携わっていたことが関係しています。

足かけ10年に渡ったカタログ制作の過程で、山形県天童市にある同社の工場へ何度も訪れ、工場長はじめ多くの職人さんの話しを聞きました。

もちろん製品の高いクオリティやデザイン性、使い心地の良さは言うまでもありません。それらに加えて、プライウッド(成形合板)による家具作りを日本でいち早く導入したという誇りを胸に、日々技術を錬磨し続けている同社の誠実さと、木材の新たな可能性を切り開こうと挑戦し続けている同社の姿勢を、取材しながら“知ってしまった”ことが、天童木工のチェアを自慢したくなる理由なのかもしれません。

チェアは日本の家具デザインの創生期を支えた水之江忠臣氏がデザインした「S-0508NA-NT」、天童木工のチェアのなかでも最軽量の「エアチェア T-5930WB-NT」、そしてミニマルなデザインが特徴的な「bambi T-3267WB-NT」が各2脚ずつ、スツールは1955年から販売されている定番商品の「リングスツール S-3165MP-NT」となります。

ちなみにウエイティング用のイージーチェアは、スウェーデン出身の世界的に有名な家具デザイナーであるブルーノ・マットソン氏と天童木工がコラボレーションした「M-0568WB-NT、M-0567WB-NT(2連結)」です。

店内は色数を抑えたトーンで統一しているので、チェアとスツールの座面の張地はすべて違う色にして、アクセントにしてみました。さながら天童木工のプチギャラリーみたいですが、来店くださったお客さんにはとても好評です。もしご自宅のチェア選びに迷っているなら、ぜひお店に足を運んで全種類座ってみてください。ピザの話しそっちのけで、オーナーのzioが天童木工の家具の素晴らしさを解説しますよ。

天童木工のホームページを見る